スタッフブログ
2020.06.03 村上
外皮計算
設計部の村上です。
設計の仕事のひとつに外皮計算というものがあります。これはお家の断熱性能を計算するものです。
家は屋根や壁・窓などを通して外気の影響を受けます。例えば壁の中の断熱材が薄いと熱が伝わりやすくなり、逆に厚いと熱が伝わりにくくなります。厚さだけでなく断熱材の種類によっても熱の伝わりやすさは変わってきます。
また忘れてはいけないのが窓です。いちばん熱の出入りが多いのが窓です。最近はアルミサッシではなく、樹脂窓やアルミと樹脂の複合サッシなどが性能がいいのでよく使われます。ガラスも一昔前は一枚ガラスでしたが、現在ではペアガラスが主流で、トリプルガラスなども出てきています。
外皮計算はパソコン上で行っていますので、少しお見せいたします。
↑↑↑パソコン上では立体的に見えますので、隙間がないように壁や天井を入れていきます。勾配天井やロフトなどがあると少し苦労しますね。
↑↑↑これは壁の熱貫流率の表です。壁の中には断熱材だけでなく、柱もありますのでそれぞれ比率で算出します。
↑↑↑こちらは開口部(窓)の日射熱取得量の表になります。窓ひとつひとつ数値を確認していきます。前回のブログで説明しましたLow-Eガラスの設定もここに表れてきます。
↑↑↑計算結果表です。こちらのお家の断熱性能(UA値)は0.59です。この数値は小さいほど断熱性能が高いことを表しています。ゼロエネルギー住宅の性能基準値が0.60以下なので、それをクリアしていることになります。
弊社の設計担当者は全員がこういった外皮計算をすることができます。社内で行っている会社は案外少ないかもしれません。外注は手間が省けますが、自分が分かって計算することで応用がききます。
今回は外皮計算に付いてご紹介しました。
新日本建設はこだわりある家造りをスタッフ一同で取り組んでいます。
今回の記事に関する質問も受け付けておりますので、ご相談されたい方は下記からお問合せください。