スタッフブログ
2025.01.12 二宮
新モデルハウス【螢-Hotaru-】 エピソード12「解説・構造編」
エピソード11はこちら→「棟上げに一日密着!!」
今回は構造部分について少し解説させていただきます。
新日本建設の家造りは、「木造・在来軸組工法」です。
土台や柱・梁等の軸組で構成されている形式です。
各部材は金物でしっかりと留め付けていきます。
1棟ずつ構造計算を行い、部材の大きさや金物の種類を決定しています。
地産地消にこだわる弊社では、構造材に愛媛県産の木材を使用しています。
(県産材を利用することでお得な補助金制度もありますので詳しくはお問合せください。)
今回は柱、梁ともに全て「杉」です。
「耐力壁」は基本的に「筋かい」を採用しています。
斜めに入っている部材です。
今回は断熱性能と気密性能重視のため、断熱材を「吹付ウレタンフォーム」としています。
吹付を受け止める相手として「構造用合板」を外周部の耐力壁に採用しました。
釘の種類や間隔にも規定がありますので、しっかりと施工されているか細かいところまでチェックを行います。
実は、断熱材の種類と木材にも相性があります。
基本的に新日本建設では「自然乾燥」の木材を使用しています。
「自然乾燥」は油分を残したまま水分だけを無くすことで、木の粘りを確保しつつ艶もあり美しく、虫も付きにくく長持ちします。
乾燥に時間はかかりますが、乾燥のための燃料を必要としないので地球環境にも優しい工法でもあります。
しかし木は少なからず収縮・膨張しますので、少しでも木材が収縮してしまうと断熱材のウレタンフォームとの間に隙間が生じてしまいます。
気密性能の方を極めていこうとすると少しでも隙間が生じないようにするため、今回は柱に関しては「機械乾燥」の木材を使用しています。
標準仕様断熱材の「セルロースファイバー」は木材と一緒に呼吸してくれる素材なので「天然乾燥」の木材との相性もとても良いです。
もちろんこちらのモデルハウスでも、断熱材に完全に覆われることの無い梁は「自然乾燥」の木材を使用しています。
乾燥の方法で、見た目の色や匂いが違うんです。
この辺りを実際に確かめてみたい方はぜひ現場でご覧になってみてください。
この金物は「制震ダンパー」です。
「耐力壁」はその名の通り、地震等で揺れたときにその揺れに耐えて変形防ぐをためのものですが、「制震ダンパー」は揺れを吸収して変形を防ぐものです。
ちなみに「耐震等級」に「制震ダンパー」は関係ありません。
しかし、繰り返す地震の揺れには「剛」と「柔」を併せ持った造りが効果的であるため、「耐震」とのセットでこの「制震ダンパー」を標準仕様としています。
正直なところ、モデルハウスですので標準仕様とは違う工法や材料を実験的に採用している部分があります。
実際に施工してみて、メリットやデメリットを把握し、今後しっかりとご提案できるようにしていきたいと思っています。
次回エピソード13は「解説・断熱編」の予定です。
今週の現場の様子はこちら。
外部は外壁の軽量気泡コンクリートを張っています。
木の下地の部分は後日タイルを張ります。
内部は大工さんが開口部の木枠などを取付している段階です。
そして、中間気密測定を行いました。
断熱材の施工が終わり、壁の石膏ボードを張る前の段階の中間測定です。
この時点で一度測定を行い、隙間などがあれば手直しを行います。
測定の結果は我々の予想を超えてなかなか良く、一安心です。
手直しする部分もなく、大工さんや現場監督がきっちりと施工を行ってくれているおかげで素晴らしい結果です。
棟梁の研ぎ石が入れてあるバケツの水も凍るほどのかなり寒い日でしたが、断熱材と気密性能のおかげで工事中の室内は寒さを感じませんでした。
中間気密測定の様子はまた後日のエピソードにて。
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また、今月末には西条市にて完成見学会も実施予定です。
寒い季節ですが、貴重な機会ですのでぜひお越しください。
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