スタッフブログ
2020.05.26 松岡
木材の割れと強度の話し(2回目)
こんにちは、松岡弘二です。
日に日に暑くなってきましたね。
梅雨入りも、沖縄などはしたようで、四国も間もなくですかね。
梅雨の雨で草木は水分を取って、成長していく訳ですね。
夏に向けての準備が、始まっているように思えます。
ただ、お家の基礎工事や、外構工事など外でする工事はストップしてしまうので・・・。
それでもやはり、自然の力には逆らえませんね!!
無垢の家を建てていると、良く聞かれるのが木の割れの話しです。
『あの割れ、大丈夫ですか?』
PAL展示場の梁も見事に割れています。
こういう割れのことを、干割れ(日割れ)と言います。
木材を扱う仕事が長いので、木が割れるなんて当たり前、と思ってしまいますが、
一般的には、木が割れて大丈夫?強度が心配だなー。なんて思いますよね。
結論から先に言うと、全然、大丈夫!!心配ご無用です。
そもそも木が割れる理由は、空気中の水分を吸ったり吐いたりすることにより
木の細胞が膨張・収縮する過程での「動き」です。
分かりやすいのは下の写真です。
木がたくさん湿気を吸ってくれているおかげで、湿度が適度に保たれます。
乾燥した今の季節は、木から湿気を出すので、木が収縮状態です。
梅雨時期になると、湿気を吸うので、木が膨張状態になります。
これを一年通して繰り返し行われます。(木ってスゴイ!!)
なので、自然乾燥した、呼吸する木材は、割れて当たり前なのです。
逆に言えば、機械乾燥した集成材は割れない(湿気を吸わない)のです。
あまり書くと、長くて難かしい話になりそうなので、
詳しく知りたい方は、スタッフに聞いてみて下さい。
(私よりはるかに詳しく説明してくれます。)
話が調湿の話しになってしまいましたが(話を戻して)
干割れした木材と、割れていない木材の強度は、まったく変わりません。
むしろ実験結果では、干割れした木材の方が強度が出たという結果も!!
詳しい説明は下のHPを参考にしてみて下さい。
私のブログより、分かりやすく説明しているので
こちらのHP見れば良かったって、思わないで下さいね。。。(汗)
背割れを入れた木材も、同じことが言えると書いてますよね。
先に割れを入れておけ!!と、背割れを考えた人、スゴイですよね。
昔の人の知恵はすごいな~と思う今日この頃でした。
長々と御清聴、ありがとうございました。
新日本建設はこだわりある家造りをスタッフ一同で取り組んでいます。
今回の記事に関する質問も受け付けておりますので、ご相談されたい方は下記からお問合せください。