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2025.01.31 土岐

耐震補強いろいろ

 

 

リフォーム担当の土岐です。

現在リフォームしている現場の

耐震補強の状況をご紹介します。

まずは「梁補強」

写真のように既存の梁下に新しい梁を添えて

新しい柱で受け直してます。

よく、柱を少し欠きこんで柱と柱の間に

梁を入れるケースが多いですが、

本当は補強としては弱いです。

赤丸のような感じで柱へのかかりが浅いので、

いざ、力が加わった時に、脱落する可能性があります。

写真は既存柱とボルトで接合してますが、これも既存梁と

一体化しているわけではないので一つ大きな梁として、

地震力に対抗してくれません。1+1=2とは計算できないのです。

ちなみに新しい柱は「柱交換用パイプコーナー」※タナカ製で

土台、梁と固定します。

こちらは柱頭柱脚金物としても認定受けてますし、

柱の上下にあるホソ(ホゾ)代わりになり

横揺れした際に柱が土台から脱落しないようにする役割があります。

ちなみこちらがホソ(ホゾ)です。

上下に既存梁と既存土台があるので、

上下に柱を抜き差し出来ませんので

こちらの柱交換用パイプコーナーが

活躍します。

 

話が逸れましたが、こちらの写真が理想形です。

既存梁と新設梁を接着剤で接着した上にボルトでつないで、

両側から針葉樹合板12㎜で

サンドイッチ、これにも接着剤を塗布します。

さらにN釘という太い釘で100mm間隔で固定します。

梁の左右は既存柱を欠きこむのではなく、

新しい柱又は専用の梁受金物で固定します。

写真のように梁を柱で受けます。

鳥居のような形です。

柱が建てれない場合で梁受け金物が設置出来る場合は

この写真のような感じでしっかり固定します。

是非、参考にされてみてください。

次に基礎

 

写真は新しく布基礎を施工している様子です。

元々、人通口として、人が通れるように

基礎が途中でとまっています。

これ自体は別に問題は無いのですが、

こちらに梁補強をするために新しく柱を建てます。

「写真は既に建ってます」

やはり荷重がかかりますので、基礎が無いと弱いので、

しっかり基礎部分も補強施工します。

反対側からの写真です。

既に土台があるので、コンクリートが入る隙間を空けて

流し込みます。

土台下には基礎パッキンを固定しておいて、

空気が通るようにするのと、

より基礎と土台がしっかりくいつかせるために

しています。

机上の空論では出来ないのがリフォームですね。

中々、頭を使います。

 

新日本建設はこだわりある家造りをスタッフ一同で取り組んでいます。
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土岐 (工務部)

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