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2024.08.09 日根居
これからの家づくりに必須!南海トラフ地震を乗り越える耐震方法
8/8(木)に宮崎県日向灘を震源とする地震が発生しました。被害に遭われた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。
南海トラフ巨大地震との関係は解析中ということですが、地震に対する警戒意識が更に高まったという方も多いのではないでしょうか?
南海トラフ巨大地震は30年以内に70%〜80%の確率で発生するとも言われています。
このような状況を踏まえると、住まいの安全性を確保するための耐震方法が重要になります。
今回は、南海トラフ地震を乗り越えるための、耐震方法についてご紹介いたします。
南海トラフ地震とは
南海トラフ地震は、日本周辺のプレート境界で発生する大規模な地震です。
この地震は、日本の南西部から東部にかけての広範囲な地域に影響を及ぼすとされています。
南海トラフ地震の特徴
南海トラフ地震の特徴として、広範囲にわたり大きな地震動と津波を引き起こす可能性があることが挙げられます。
この地震は、プレートの沈み込みによる圧力が限界に達し、一気に解放されることで発生します。
したがって、地震の規模が非常に大きくなるのが特徴です。
地震の発生確率と影響範囲
南海トラフ地震の発生確率は非常に高く、30年以内に70%~80%の確率で発生すると予測されています。
地震の影響範囲は広く、愛媛県全域で震度6弱~7の強い揺れが予測されています。
耐震等級1では生命は守られますが、住み続けることは難しい場合があります。
そのため、新築住宅や既存の建物においても耐震等級3の高い耐震性を持つことが重要です。
南海トラフ地震に備える耐震対策
必要な耐震等級
南海トラフ地震に備えるためには、適切な耐震等級を選ぶことが重要です。
耐震等級には1から3までありますが、それぞれの特徴と実際の耐震性能を理解しておく必要があります。
まず、耐震等級1は最低限の耐震性を持つことを意味し、生命は守られるが、地震後の生活ができない可能性があります。
特に、予測される震度6~7の南海トラフ地震には耐えられず、住み続けることが困難です。
次に、耐震等級3は最も耐久性が高く、南海トラフ地震にも耐えられると言われています。
実際に、熊本地震でも耐震等級3の建物は耐え抜いており、南海トラフ地震に備えるためにもこの等級を選ぶことが推奨されます。
木造住宅における構造計算の重要性
地震に強い家づくりのポイント
地震に強い家づくりのポイントとして、まずは正しい耐震設計を行うことが挙げられます。
また、制震装置などの最新の制震技術を導入することで、新築建物の耐震性能を向上させることも有効です。
木造住宅における構造計算
木造住宅での構造計算は、地震に強い家づくりにとって非常に重要です。
この計算方法は、建物が受ける地震などの外力に対し、各部材がその耐力を維持できるかを確認するものです。
特に耐震等級は、安全な家を建てるための基準となるため、構造計算と密接に関連しています。
耐震等級は1から3まであり、数値が高いほど耐震性能が高くなります。構造計算を用いることで、木造住宅の耐震等級を確実に高めることができるのです。
ただし、現在の法律では、2階建て木造住宅の構造計算は審査が省略されております。
そのため、構造計算を実施するかどうかは施主や設計者、建築会社の判断に委ねられています。
この点については、2025年には多くの住宅で構造の検討が審査対象となる予定ですので、今後さらに構造計算の重要性が増すことが予想されます。
間取りと構造の一致
地震に強い家を実現するためには、間取りと構造の一致が重要です。
構造計算を実施することで、建物全体の耐力を正確に把握し、各部材が受ける力を適切に分配することができます。
これにより、無理のない間取り設計が可能となり、地震時にもその効果を発揮する安全な住宅を提供できます。
特に木造住宅の場合、構造計算に基づいて設計された間取りは、耐震等級を高めるために重要です。
一貫した構造計算を行うことで、地震時に建物全体が一体として機能し、揺れに対する耐性が高まります。
材料の選定と使用
木造住宅において、構造計算を適切に行うためには、使用する材料の選定が重要となります。
建物の耐震性能を最大限に引き出すためには、各部材が許容する荷重や応力度を正確に評価し、それに基づいた材料を使用することが必要です。
木材の種類や品質、仕上げ方法などが構造計算に大きく影響します。
また、材料の選定には地域の気候条件や地盤の特性に合わせた配慮も欠かせません。
さらに、信頼のおける計算ツールを活用し、材料の特性を正確に反映させた構造計算を行うことが、地震に強い家づくりには不可欠です。
これらの計算と設計により、安心して暮らせる木造住宅が実現します。
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