スタッフブログ
2021.08.22 村上
LCCM住宅
設計部の村上です。
昨日の住宅情報番組「まっすんの陽あたり良好」でも少しお話ししたのですが、
この度、国土交通省の補助事業である「令和3年度サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)LCCM住宅部門」に新日本建設が採択されました。
LCCM住宅ってほとんど聞いたことがないかもしれません。
ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅を略したもので、
「建設時、運用時、廃棄時において出来るだけ省CO2に取り組み、さらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時のCO2排出量も含めライフサイクルを通じてCO2の収支をマイナスにする住宅」(国土交通省ホームページより引用)です。
下の図を見ていただくと分かりやすいかもしれません。
(国土交通省ホームページより)
ZEH(ゼッチ)ゼロ・エネルギー・ハウスについては最近よく耳にすると思います。
家の高断熱化を図り、高効率な設備で省エネし、太陽光発電等でエネルギー収支をゼロにする住宅ですね。
ZEHはあくまでも運用時(居住時)のエネルギーをゼロにすることです。
LCCM住宅は運用時だけでなく、建築時や廃棄時においても省CO2に取り組み、住宅の生涯にわたりエネルギー収支をマイナスにするという、いわば究極の省エネ住宅ですね。
さまざまな省エネ住宅がありますが、イメージは下のようなピラミッド形状となります。
LCCM住宅が最高峰の省エネ住宅というのが分かると思います。
現在国では、「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会」において議論されており、今月ほぼ方向性が決まったようです。
・2025年 省エネ基準の義務化
・2030年までにZEHの断熱基準及び省エネ基準の義務化
・2030年において新築戸建て住宅の太陽光発電システム搭載率6割
このように、2050年国のカーボンニュートラル脱炭素社会に向けた動きが活発化しています。
ZEHがある程度普及すれば次にLCCM住宅に移るのは間違いないですね。
新日本建設では、愛媛県産木材を使用(地産地消による運搬時CO2削減)やその木材を機械乾燥ではなく、天然乾燥(乾燥時のCO2削減)することで大幅に建設時の二酸化炭素排出量を削減しております。
これらの取り組みを提案し、この度LCCM住宅部門に採択されました。
補助額最高125万円/棟、採択棟数令和3年度4棟、令和4年度5棟の合計9棟です。
建設時、運用時の省CO2化を図っていますが、エネルギー収支をマイナスにする必要がありますので、太陽光発電システムは8~10kw程度は必要となります。
詳しくは弊社スタッフにお尋ねください。
よろしくお願いします。
以上、村上でした。
新日本建設はこだわりある家造りをスタッフ一同で取り組んでいます。
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